
2025年9月13日から9月19日まで、ローマ・バチカン、アマルフィ・ポジターノ、ヴェネツィアを巡る6日間のイタリア旅行を満喫しました。
各都市で歴史的建造物や美術、そして本場のイタリア文化を体験することができた充実した旅となりました。
イタリアってスリが多いんでしょ?怖いと思うかもしれませんが、しっかり対策すれば全く問題ないですよ!!
皆さんにも、イタリア旅のリアルを余すことなくお伝えします。
旅程詳細:
- ①ローマ・バチカン:2025年9月13日夜〜9月15日(2日間)
- ②アマルフィ・ポジターノ:2025年9月16日(日帰り1日間)
- ③ヴェネツィア:2025年9月17日〜9月19日朝まで(2日間)
- 2025年9月19日夜の便で帰国
①ローマ・バチカン

永遠の都ローマでは、古代ローマ遺跡から宗教芸術まで、2000年以上の歴史を肌で感じることができました。
バチカン市国を含め、世界遺産が集中するこの街では、毎日が発見と感動の連続でした。
トレビの泉

基本情報:
- 所在地:ローマ中心部、トレヴィ地区
- 建設年:1762年完成
- 特徴:バロック様式の噴水で、高さ約26m、幅約20mの壮大な彫刻群
- 伝説:コインを投げると再びローマに戻れるという言い伝えがあります
感想: 写真やSNSで見ていたよりも実物はかなり大きく迫力がありました。彫刻も大きく水も綺麗で迫力がありました。左肩越しに右手からコインを投げると、また訪れることができるということで私もチャレンジしました。

また戻ってきたいです。
パンテオン


基本情報:
- 所在地:ローマ中心部、トレビの泉から徒歩数分
- 建設年:紀元前25年(現在の建物は118年頃再建)
- 特徴:古代ローマ建築の傑作で、直径43.3mの円形ドーム
- 開館時間:月〜土曜9:00-19:00、日曜9:00-18:00
感想: ここはトレビの泉から徒歩数分で行ける遺跡の1つで、朝の7時位に立ち寄りましたがほぼ人がおらず快適に観光できました。



ここで、Tiktokなどで日本語で発信されている現地ガイドのダヴィデさんにバッタリ会いました。
コロッセオ


基本情報:
- 所在地:ローマ中心部、フォロ・ロマーノ近く
- 建設年:80年完成
- 特徴:古代ローマ最大の円形闘技場、収容人数約70,000人
- 予約:公式サイトから1ヶ月前より予約可能(推奨)
- 開館時間:8:30-19:00頃(季節により変動)
感想: コロッセオは、予約していかないと2時間以上の列に並ぶと聞いていたので、朝8時半の時間帯で予約し入場しました。1ヶ月前から予約が有効です。70,000人が収容されるとも言われるコロッセオの中は、現代の野球場そのものといったような感じでした。ここで殺し合いが毎日興じられていたと聞くと、やはりぞっとしました。今は、多くの観光客が毎日訪れる場所となっており、平和な時代に生まれてきたことを改めて感慨深く思いました。


入場してすぐの写真。十字架のところが撮影スポットになっていた。


よく見ると絵画。青い空が美しい。


地上はこんな感じ。こんな岩だらけのところで、どうやって戦闘していたのという感じ。
ツアーなどには参加していないので、よくわからない。。
バチカン美術館





この吹き抜けの廊下の景色が圧巻。
基本情報:
- 所在地:バチカン市国内
- 特徴:世界最大級の美術館の一つ、システィーナ礼拝堂を含みます
- 予約:公式サイトから3ヶ月前より予約可能(早朝枠は争奪戦)
- 開館時間:月〜土曜9:00-18:00(最終入場16:00)
- 休館日:日曜日(月最終日曜除く)、宗教祝日
感想: とにかく人が多い印象でした。11時ぐらいに予約して行きましたが、人について回るような感じになりました。美術作品は圧巻で、キリスト教会を始めとした作品を多く見ることができます。また、エジプト文明の展示などキリスト教とは関係のない展示も見ることができました。特に、本物のミイラを見たのは驚きでした。3ヶ月前に予約して、朝1番の予約を取ることができなかったので、相当前もって計画しないと空いている時間帯に行くのは難しいのかもしれません。


本物のミイラ。写真を撮るのをためらうぐらいリアル。


入ってすぐのところには、エジプト系の展示も多く。


進んでいくとキリスト系の絵画の展示になり。


天井のアートもすごい。みんな上を向いて写真を撮っていますね。


ダヴィデ像。ち◯ち◯と平気で言えるのはいいですね。海外は。
教会オペラ


基本情報:
- 予約方法:GetYourGuideなどのツアーサイトから予約可能
- 公演時間:約1時間
- 会場:地元の小規模教会で開催されることが多いです
- 特徴:キャンドルライトの中で楽しむクラシックコンサート
感想: GetYourGuideというアプリで、教会のオペラを予約し聞きに行きました。これが日本ではできない体験で、個人的にかなり良かったです。公演自体は約1時間で、ピアニスト、オペラ歌手、アルト歌手の3人がパフォーマンスをするキャンドルナイトのオペラ鑑賞会でした。会場はとても狭く、地元の教会で行われました。その分、オペラ歌手の歌唱が会場全体に響き渡り非常に迫力がありました。周りには、観光客ではなくほとんど地元の高齢の方が参加しており、こういった文化は教養レベルの極めて高い聴衆がいることによって成り立っているのだと実感しました。
②アマルフィ・ポジターノ


基本情報
- 所在地:イタリア南部、カンパニア州の海岸線
- アクセス:ローマから港湾都市サレルノまでバスで約4時間、そこから船で各島へ約2時間
- 特徴:世界遺産に登録された美しい海岸線、断崖に立つカラフルな街並み
- ベストシーズン:5月〜9月
感想
朝7時にポポロ広場に集合し、22時過ぎに解散しました。15時間参加したうち、現地のフリー時間は3時間でした。ローマから港湾都市サレルノまでバスで4時間、そこから各島への移動に船で2時間かかりました。ほとんど移動時間になってしまったのでそこは理解しておくべきです。東京から広島の日帰りツアーと考えるのが良いと思います。
ただ、自分で全てを手配し、時間通り回るのは非常に難しいと思うので、ツアー参加の価値はあると思います。各大陸からいろんな国の人が参加しており、交流できたのが刺激があってよかったです。
特にバスで隣の席に座ったノルウェー人の60代ぐらいの女性2人が印象に残っています。


こちらはポジターノ。9月中旬でも暑く、物価も超高かった。


ポジターノでのランチ。


こちらはアマルフィ。時間の都合上、崖の上に登れずともとても美しい写真が撮れた。


船の窓からの写真。
③ヴェネツィア


水の都ヴェネツィアでは、水上交通と歴史的建造物が織りなす独特の景観を楽しむことができました。
サンセットの時間帯に水上バスから眺める街並みは、まさに絵画のような美しさでした。
水上バス・ゴンドラ・サンマルコ広場・サン・ジョルジョ・マッジョーレ島


基本情報:
- 水上バス(ヴァポレット):1日券24ユーロで乗り放題
- サンマルコ広場:ヴェネツィアの中心広場、サン・マルコ大聖堂があります
- サン・ジョルジョ・マッジョーレ島:サンマルコ広場の対岸に位置する小島
- 鐘楼開館時間:9:30-18:30頃(季節により変動)
- アクセス:サンマルコ広場から水上バスで約5分
感想: 夕暮時に水上バスに乗って、島を1周したのが非常に良かったです。
特に、サンセットの時間帯に水上バスに乗るのがオススメです。水上バスは1日利用で24€とお得です。
私はChatGPTにおススメしてもらったサン・ジョルジョ・マッジョーレ島から見た景色が、人生で見た景色のなかでNo.1でした。
サン・ジョルジョ・マッジョーレ島からは、サンマルコ広場の鐘楼を見ることができ、ヴェネツィアの象徴的な風景を目にすることができます。やはり、旅行は天気が100%です。


水上バスからの写真。


リアルト橋の上から。


お昼のサンマルコ広場。


夜のサン・マルコ広場。


本当から水上バスで30分ほどのところにある、ムラーノ島。ガラスの陶器が有名。


夜のヴェネチィア。治安は悪くないのだが、人通りが少なく一人だ歩くには怖い。


サン・ジョルジョ・マッジョーレ島から見た景色。間違いなく人生1の景色。
こんな素敵な景色を見せてくれてありがとう。


最終日もサンセットが見れて、幸運すぎた。
フェニーチェ劇場


基本情報:
- 所在地:ヴェネツィア中心部、サンマルコ地区
- 建設年:1792年(火災後1837年、2003年に再建)
- 特徴:イタリア屈指のオペラハウス、ヴェルディの作品が初演された劇場
- 予約:GetYourGuideなどから予約可能
- 見学料金:約10ユーロ
- 開館時間:9:30-18:00(公演スケジュールにより変動)
感想: ここも事前にGetYourGuideというアプリを使って予約しました。入場料は、見学チケットだけだと10ユーロ程度と非常に安いです。YouTuberのオススメに上がっていたので訪れました。劇場内の装飾は非常に豪華で圧倒されました。しかし、想像していたよりはコンパクトで小さい印象を受けました。


美しい観客席。
Tips①:物価について


↑ローマ市外の至る所にある水道。ローマ市水道局が水質を保証しており、水を組んで飲めるのでからのペットボトルを持ち歩こう!
イタリアの物価は日本より高めでした。レストランでの食事は、昼食で約20ユーロ、夕食で約30ユーロが目安です。
ローマ市内には市の水道局が管理する飲料水が無料で利用できる給水ポイントがあるため、ペットボトルの水を買う必要はありません。
私たちはAirbnbで宿を借りて自炊することで節約につながりました。



自炊すると1食1人10ユーロ程度に抑えることができます。
参考までに、今回の旅行の支出を書いておきます。航空券を安い時期に予約する、ホテルと航空券をセットで予約するなどすれば、もう少し安く行けるかもしれません。ちなみに私が旅をした時のレートは1ユーロ=174円。
- 航空券(往復)16万円
- Airbnb(ローマ)4泊 5万円
- ホテル(ヴェネチィア)4万円
- ツアー予約(アマルフィ)2.5万円
- 事前予約(バチカン、コロッセオ、オペラ、フェニーチェ)1.7万円
- 高速鉄道(ローマ-ヴェネチィア)往復 3万円
- 地下鉄など交通費 1万円
- ゴンドラ 0.8万円/人
- 食費5万円
- お土産1.5万円
- 合計 40.5万円
Tips②:食事について


↑レストランのポテトが本物のじゃがいもで作ったポテチで美味しすぎた!
本場のピザ・パスタ・ジェラートは最高で、イタリア旅行では必ず食べるべきです。
朝はみんなカプチーノとクロワッサンを楽しんでいます。カフェもおしゃれで、朝のカプチーノは現地で習慣化しました。
ピザ


Aliceというチェーン店がリーズナブルでおいしくおススメです。パンの味が本格的で、パリッとして香ばしく日本では食べられない味です。
パスタ


海鮮パスタがおいしい。アサリや海老などを使ったパスタが特においしかったです。
ベネチアでは、イカ墨パスタとムール貝のパスタが最高でした!
ジェラート


ジェラート屋さんが街中にあり、毎日ジェラートを食べていました。
わからない味もあるので、大体オーダーするのはマンゴーかレモンかピスタチオぐらい。
それでも、全ての味が美味しいです。
ローマのジェラート屋さんはどこも列ができていて、地元の人がイタリア語でどんどん注文している感じ。



食後のジェラートは、彼らのPart of lifeなのだと思います。
カプチーノ


イタリアの朝ご飯は、カプチーノだけで済ませる人もいるそうです。
私たちがカフェラテを注文した際も、カプチーノを勧められました。



人生で飲んだカプチーノの回数を余裕でこの旅行で上回ってしまったと思います。
カフェ


おしゃれなカフェがたくさんあり、モーニングで利用する人も多いです。
朝、カフェに入ると、出勤前にカプチーノを注文するビジネスマンを見かけました。



イタリアのカフェはとにかくおしゃれで、店員さんもとてもフレンドリーな人が多く、素敵な時間を過ごせました。
Tips③:タバコ文化について


イタリアでは路上喫煙が禁止されておらず、受動喫煙が常態化しています。
街中にはTabacchiというタバコ屋さんがコンビニのようにたくさんあり、そこではタバコを始め地下鉄やバスの公共機関のチケットを購入することができます。
タバコ屋さんが、生活の中の1部に溶け込んでいるのが、環境問題に先進的だというイメージを持っていた欧州の国の実態だったということは、非常に興味深く衝撃を受けました。
Tips④:交通手段について


交通手段は、安く済ませるのであればバス、地下鉄、徒歩での移動が必須です。バスや地下鉄はチケットの種類が様々あり、私たちは1回券(90分間有効)を購入し、都度チケットを買って利用していました。
また、紙のチケットでもリチャージャブルと言って使い捨てではなくSuicaやICOCAのようにチャージして使えるチケットも売っています。こちらを購入しチャージすることで便利に移動することもできます。
また、バスに乗る際は打刻が必要です。
ほとんどの人が打刻をしていませんが、もし有効なチケットを持っておらず無賃乗車が発覚した場合、10,000円程度の罰金を支払うことになるので注意が必要です。
私たちは出くわしませんでしたが、一部のバスで警察による抜き打ちチェックがあるそうです。



ほとんどの人が無賃乗車できるような状態になっていたので、日本ではありえない光景だし適当だなぁという感想を持ちました。



駅の券売機が壊れており、なんとか改札に入れようとしてくれた、あのスペイン人カップルを忘れることはありません!Grazie!!
Tips⑤:宿泊について


今回私たちは、ローマでAirbnbで予約した民家に4泊しました。
ヴェネツィアでは、駅から徒歩10分程度のホテルを予約しました。
ローマでは、1泊1人約12,000円、ヴェネツィアでは1泊1人約20,000円(朝食付)を予約しました。


長期のヨーロッパ滞在においては、Airbnbを活用するのがオススメです。ヨーロッパの食事は確かにおいしいですが、日本食が恋しくなることもあるでしょう。日本から、市販のパックご飯などを持ち込んでおきスーパーで食材を買って自炊するのがオススメです。自炊をすることで、食費を一人当たり1回10ユーロ程度に抑えることができます。胃にも優しいので、1週間以上滞在するならオススメです。
ヴェネツィアでは、橋が多く道が細く歩きにくいことを事前に把握していたため、駅から近いホテルを予約しました。結果的に、キャリーケースを長い時間運ぶ事は非常に厳しく、また水上タクシーでの移動は非常に高額のため、駅から近くのホテルを予約して正解だったと思います。



ホテルや宿を予約するときは、駅から近いか、観光地から近いか、空港から近いか、治安はどうか、ぐらいは最低限調べておくべきでしょう。
Tips⑥:スリ対策について


イタリア旅行ではスリ対策はきちんとしておきましょう。
私は、スマートフォンに肩からかけられるように紐をつけ、机の上に放置したりせず使う時もしっかり持って使うようにしました。
財布もコンパクトなサイズのものを用意し、カードや運転免許証等必要最低限のものだけ持っていくようにしました。この結果、旅行中にスリに会う事はありませんでした。
Tips⑦:事前予約について


イタリアの有名な観光地は、予約していくことが必須です。
コロッセオやバチカンでは、予約せずに行くと当日2時間以上待つことが常です。
また、地元のオペラコンサートに参加しましたが、その際予約なしで入場しようとしていた観光客は、入場を断られていました。
予定を詰めすぎると、旅行に柔軟性がなくなり疲れてしまいますが、最低限確実に行きたい場所は事前に予約するべきでしょう。バチカンやコロッセオは1ヶ月以上前から予約できるので、早めにチェックしておくことがオススメです。
Tips⑧:レストランの探し方、Googleマップの使い方について


レストランを探す際、必ずGoogleマップの口コミを確認してからお店に入るようにしましょう。
イタリアのレストランは、ほとんどが味も美味しく外す事はありません。ただし、場所によってはぼったくり価格や観光地価格で提供されることがあり、特に店の外で呼び込みをやっているようなお店では、観光地価格で対応されることが多いです。
Googleマップを見ると、ほとんどのレストランが星4以上ですが、まれに星2や1といったお店が見つかることがあり、大変ひどい口コミが書かれていることがあるので、事前にチェックすることがお勧めです。
Tips⑨:現金の必要性について


イタリアでは、ほとんどの決済をカードで行うことができます。
ただし、一部の場所では現金のみの支払いの場合もあるため、1人10,000円位の現金を用意しておくと安心でしょう。 私たちが誤算だったのは、ヴェネツィアでゴンドラに乗るときに現金しか支払いが認められなかったことです。
現地で100ユーロキャッシングしましたが、レートが悪く4000円ほど損をしました。ゴンドラに乗る予定がある人は、その分の現金を日本で調達しておくことがオススメです。
まとめ


筆者は、2024年から2025年にかけて10カ国以上旅していますが、間違いなくイタリアがNo.1でした。
とにかく景色が最高(ヴェネチィア)、ご飯が美味しい、人が優しい、物価はそこそこ。
ローマは歩けば遺跡、カフェやレストランがいい。
アマルフィは人生で1度は訪れたい地上の楽園。
ヴェネチィアは、本物のディズニーの世界が世の中に存在するんだという不思議な感覚に襲われる。
新婚旅行?っぽい方達は見かけましたが、やはり円安とデフレの影響か、それ以外の人たちはあまり見かけませんでした。
ぜひ、死ぬまでに一度は訪れて欲しい。次に行くときは、たくさんの日本人と現地でお会いしたい。
この記事を読んで、皆さんのバケットリストにイタリアが入ってくれれば、筆者として最大の喜びです。
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