オンライン英会話をある程度続けていると、こんなことに気づく瞬間がありませんか?
「Exactly」と「Yes」ばかりで返している……
「I’d like to〜」「When it comes to〜」など、便利表現ばかり使っている……
英語を「話せる」ようになってきたはずなのに、使う語彙はむしろ減ってきた?

今回は、そんな「語彙が伸び悩む現象」の原因と、今すぐできる具体的な解決法をご紹介します。
なぜ語彙が増えないのか?オンライン英会話の落とし穴


オンライン英会話は、アウトプットに特化した非常に効果的な学習手段です。
しかし、語彙力の面で伸び悩む人が多いのは事実。その理由には次のようなものがあります。
● 通じる言葉に頼ってしまう
英語で会話がスムーズに進むようになると、「簡単な言葉でとりあえず伝える」ことに意識が向きがちです。



使う単語は自然と限定されてしまい、「safe zone」から出なくなります。
● インプット不足で語彙が固定化する
会話の中では、自分が知っている単語しか基本的に使えません。
新しい表現に出会う機会がないと、使える語彙もいつまでも変わらないままになります。
語彙を増やすには?効果的な2つのアプローチ
語彙力を高めるためには、インプットとアウトプットの連動が不可欠です。
ここでは、オンライン英会話の中でできることと、レッスン外でできる対策に分けてご紹介します。
オンライン英会話の中でできる語彙力強化


1. 教材から語彙を広げる
レッスンで使う教材は、自然な語彙やフレーズの宝庫です。
知らない単語が出てきたら、流さずに意味や用法をチェックしましょう。
2. 講師の語彙に注目する
講師が使う表現に意識を向けてみてください。「今の単語、何て意味?」と積極的に質問すると、新しい語彙に触れるチャンスが増えます。



筆者もオンライン英会話でよく「知ったかぶり」をすることがあります。
ただ、わからないことは素直に聞いてしまった方がコミュニケーションがうまく行くことが多いです。
3. 新しく覚えた単語を“再利用”する
覚えたばかりの単語を、次のレッスンであえて使ってみましょう。
自分の言葉として使えるようになって初めて、その語彙は「使える単語」になります。
4. 類義語リストで語彙を言い換える訓練をする
「good」「bad」「interesting」「think」など、頻繁に使う単語は言い換えの幅を広げましょう。
よく使う言葉 | 言い換え例 |
good | excellent / decent / impressive |
bad | awful / terrible / poor |
think | suppose / assume / reckon |
interesting | fascinating / engaging / thought-provoking |
レッスン前に「今日は ‘good’ を使わずに他の単語で表現してみよう」と意識するだけでも、語彙の広がりが実感できます。
オンライン英会話以外での語彙対策


1. 洋画を英語字幕で観る
映画やドラマは自然な口語表現が学べる最高の教材です。
英語字幕を併用すると、耳と目の両方で語彙を吸収できます。
2. TOEICで語彙を体系的に増やす
TOEICの語彙はビジネスでも日常でも役立ちます。
文脈の中で単語を学べるため、応用しやすいのも魅力です。
3. BBCラジオで耳から語彙を増やす
BBCのニュースやドキュメンタリーは、フォーマルな語彙や時事的なトピックが豊富。
シャドーイングにもぴったりです。



Youtubeの6minites Englishがオススメです。
4. 会話日記をつけて語彙を振り返る
レッスン後に、「今日言えなかった単語」や「もっと表現できそうだったこと」を日本語でも英語でもいいので書き出してみましょう。
例:
- 言いたかったけど出てこなかった → 「説得力がある」= convincing / persuasive
- 曖昧な表現で逃げてしまった → 「もっと具体的に話したい」と感じた内容
復習した語彙を次のレッスンで使うことを繰り返せば、定着率が格段に上がります。
まとめ:語彙は「知っている」から「使える」へ


英語をある程度話せるようになると、語彙力は停滞しがちです。
しかしそれは「壁」ではなく、語彙を“広げるチャンス”でもあります。
今回紹介した方法をぜひ試してみてください:
- オンライン英会話の中では、講師の語彙を吸収し、自分の語彙に再利用
- レッスン外では、映画・ニュース・日記などで語彙のインプットと整理
- 同じ意味の単語を言い換える練習で語彙の厚みをつける
語彙力は一気に伸びるものではありませんが、日々の小さな積み重ねが大きな差になります。
「話せるけど語彙が足りない」と感じている今こそ、次のステージへの第一歩です。
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