2024年のお盆期間に3泊5日でインド旅行に行ってきました!!!
ここでは、この度を通じて考えたこと、感じたことの備忘録としてブログにしてみました。
本文で、筆者がインドについて悪評を垂れているように感じる人もいるかもしれませんが、そうではありません。
あくまで、日本で住んでいる私が感じる、普段の生活との「違い」であって、「批判」ではありません。
本ブログを最後まで読むと、そんな日本とインドの「違い」の面白さを存分に知ることができます。
その中から、「私もインドに行ってみたい!」という人がいれば、筆者として最大の喜びです。
首都デリーでさえ下水環境は整っていない
ニューデリー国際空港についてから、デリーの中心街までは電車で移動することに。
チケットを買うのも、大勢のインド人が並ぶ列に並ばなければならず、至難の業。
空港から出ている列車は、比較的近代的で乗り心地も良く快適でした。
しかし、驚いたのはここから。
まず、初めて地上へ出て気づいたことは、まあ臭い。
町中が糞尿の匂いです。
私が今回訪問したのは、雨季と言われる8月。
下水が完備されていないことで、雨が降ると町中が糞尿の匂いになります。
まあ、3日もいれば慣れるのですが。笑
香辛料が日本人の胃腸で消化できない
続いては、食事の話。
インドのカレーやビリヤニといった伝統料理を食べました!
ビリヤニの味は、、、
美味しい!!香辛料のスパイシーさは日本では食べたことがない味がします。
こちらのカレーも絶品でした。
本気の辛いカレーは絶対食べられないことは分かっていたので、「一番マイルドなカレーで」と毎回オーダーしていましたが、それでも辛い。
ただ、日本では食べられない味なので、1度は食べておいて損はないでしょう。
さて、本題はここから。
こう言ったスパイシーな香辛料を消化できる腸内細菌が、日本人には備わっていないというのが私の意見なのですが、
それはさておき、、お尻が痛い!!!
まさにケツから火が吹くとはこのことか!!!と言った感じでした。
野生の牛が鳩と同じ感覚でいる
街を歩いていて感じる、日本との大きな違い。
それは、野良で動物たちがたくさんいるということ。
犬やリス、猿、さらに一番多いのが牛です。
この牛が厄介なのは、道路の真ん中で居座ることです。
言わずと知れたことですが、牛はインドでは神様。
なので、避けて通るしか手段はなく、(もちろん事故をすれば悪いのは人間で、捕まります)
これが交通渋滞の一因となっています。
鳴り止まないクラクション、衝撃過ぎたインドの交通事情
さらに驚きだったのが、交通ルール。
インドでは、誰一人として車線を守ろうとはしません!!!!!
どういうことかって?
3車線の道路に車が5台走ります。
さらにこれだけではありません。この3車線の道路にいるのは車だけではありません。
トゥクトゥク、自転車、歩行者、バイク、さらには牛まで。。
これらの人々が我先にと前を行こうとします。このため、街に出るとあらゆる場所でクラクションの音を聞くことになります!!
また、そんな道を平気で逆走してくる車もあります。
まさに命懸けの環境に思えますが、ドライバーもそんな状況に慣れているのか、滞在中に事故に出会したことはありませんでした。
ある意味、インドのドライバーは世界一運転が上手いと言っても過言ではないと言えます。
階級は移動手段でより顕著にわかる
さらに興味深いのが交通手段で、その人の階級がある程度わかってしまいます。
例えば、自動車に乗れる人は裕福です。
なぜなら、当たり前ながら自動車を買えるだけのお金があるということだから。
彼らは、襟付きのシャツやジャケットを着て仕事をしている人もおり、家庭を持っています。
その次が、トゥクトゥクの運転手。近場利用しか使えないので、稼ぎは自動車よりは少ないです。
その次は、バイク。
そして、バイクも買えない人は自転車です。一度、マーケット街で自転車の後ろに乗せてもらう利用をしましたが、
乗せてくれたおじさんは靴下を履いていませんでした。身なりもボロボロで、生活は苦しそうに見えました。
1キロ以上乗せてもらいましたが、支払ったのはわずか100ルピー(約160円)。
このレートは現地ではかなりぼったくられた感じですが、それでも1回わずか160円の稼ぎです。
もちろん、彼は自転車を用意できる資本があるためこの仕事につけていますが、もちろんそうでない人も大勢います。
路上で横たわり、なんとか1日を食い繋ごうとする人。仕切りに私たちに物乞いをする少女。
カーストの名残かもしれませんが、そんな彼らは目に光が宿っているようには見えず、何か人生を諦めているようにも見えました。
こういった階級社会の惨状は、移動手段から最も顕著に読み取ることができました。
貧困街に颯爽と現れる高級ショッピングモール
そして、貧困街を抜けると、何やら颯爽と現れるショッピングモールが。
サイトをご覧いただけるとわかりますが、ROLEXなど、ブランドに全く興味のない私でもわかるような、欧米資本のブランドばかり入ったモールです。
そこで、食事を取ろうとKFCの列に並んでいると、POLOのTシャツを着た身なりのいい少年が「どこからきたの?」と声をかけてきました。
日本から来たというと、彼は好意的な態度を示し、日本の好きなところをたくさん言ってきてくれました。
話を聞いていると、どうやら今は小学5年生の年。
医者の息子で、将来パイロットになるためにパイロットの専門学校に通っているとのことでした。
ここに来るまでに、前述の裸足の自転車おじさんに100ルピーで連れてきてもらったので、なんだか立ちくらみがしそうになりました。
自転車のおじさんは、ここに来ることは生涯ないだろう。
また、パイロットを目指す少年も、自転車のおじさん、もっと言えばその階級の人の生活など想像したこともないだろう。
同じ空間に、大きな格差が存在すること。
そしてそれが認識されないこと。
この世界に、こんなに酷いことがあるのか、あっていいのかと大きく考えさせられる出来事でした。
どうやって作った?タージマハル
旅の2日目はタージマハルへ。
日本のツアーサイトから予約して、デリーから片道3時間かけて行きました。
ツアー料金が1人1万円だったので、もちろん入場料込みだと思っていたが、、甘かったですね。
ガイド費が1万円で、入場料は別払いです!と言われました。
また、このガイドさんは日本語が話せるとのことだったのですが、お金の話になると日本語がわからないフリ。
さすがインド人!!
この辺はタイとかでも経験したことなので、まあしゃーないかあと渋々お金を払って入りました。
そして、タージマハルのなかへ。
さすがにこの景色には感動しました。
さらに驚きなのが、この荘厳な建物が1648年と今から400年近く前に建てられていること。
当たり前ですが、ここに到着するまでの道はガッタガタで周囲の建物もとたん屋根のオンボロばかりです。
そんな国でどうやってこんなものを建てたの?と唖然としました。
気になったので、Wikipediaで検索してみました。
設計にはイスラーム世界から広く名声を博した建築家や工芸家らが集められた。
17年とも22年と言われる建設期間中には、常に2万人もの人々が工事に携わった。
建材はインド中から1,000頭以上もの象で運ばれてきたといわれ、大理石はラージャスターン地方のジャイプル産という。赤砂石はファテープル・シークリーの石切り場から運ばれた。翡翠や水晶は遠く中国から、トルコ石はチベットから、サファイアや瑠璃はスリランカから、カンラン石はエジプトから、珊瑚や真珠貝はアラビアから、ダイヤモンドはブンデルカンドから、アメジストや瑪瑙はペルシャから集められた[3]。他にも、碧玉はパンジャーブ地方から、ラピスラズリはアフガニスタンから、カーネリアン(紅玉髄)はアラビアから取り寄せられたものだという。全体で28種類もの宝石・宝玉が嵌め込まれていた。
Wikipediaより引用
2万人以上が工事に携わり、建材はゾウが運び、世界中から設計者、建材を集めてきたとのこと。
それでも、400年も前のインドでこれが作られたというのは、失礼ながら私には到底信じられませんでした。
おまけ
このツアー終了後、ツアー会社の本社に半ば?連行され、会社のレビューを書かされました。(もちろん星5で、レビューするまで返してもらえません。)
そこには欧米から来た旅行客もいて、同じようにレビューを書かせれていました。
さすが、インド!と思ったと同時に、評価経済社会はグローバル共通だな。と改めて実感しました。
(みなさん、旅行先のレストランはGoogleのレビューで決めますよね?)
買いたいと思えるものがない(=消費したいモノがある価値)
インドの地元のマーケットや、スーパーマーケットでお土産を買いに行こうとするのですが、全然買いたいものがない。
マーケットで売られているのは、いわゆるバッタもんの電化製品や日用品、Tシャツなど。
残念ながら、観光客の私たちが買いたいと思えるものがありません。
食事もお腹いっぱい食べて1食1000円ぐらいだし、移動手段もGrabが使えるので、お金(現金)を使う場所が本当にない。
これは、ちきりんさんが『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!』の中でも述べられていましたが、
お金を使いたいと思えるモノ/場所があるってものすごく価値があることなんだなあと改めて認識させられました。
ちきりんさんの本は、その他にも非常に興味深い海外旅行での体験記が書かれていて私の愛読書の一つでもあります。
興味のある方はぜひ。
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私の会社にはインド支社があり、駐在も可能ですが、私は駐在したいと思えなかった。
それは、治安、食事、衛生など理由は他にもありますが、最も大きい理由はこれでしょう。
お金をどれだけ稼いでも使う場所がない。じゃあお金をたくさん稼ぐ意味は何なのか?
改めて、私にとって非常に勉強になる旅でした。
よくある質問
- 通貨は?
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インドルピーが使われています。1インドルピー=1.77円(2024年10月6日時点)
- 物価は?
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大体日本の1/3から1/4と考えておいて問題ないです。1食1000円あれば、食べきれないほどお腹いっぱい食べれます。
- 両替は?
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空港やショッピングモールでできますが、ぼったくりレートも多いので注意。クレジットカードでの海外キャッシングが一番おすすめです。
- 日本人の旅行者はいる?
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デリーの街中は、インド人99.9%です。タージマハルなど観光地に行くと、欧米やアジア、もちろん日本からもさまざまなところから来ている観光客の人に出くわします。
- 注意すべきことは?
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水はペットボトルに入ったものしか飲んではいけません。筆者は映画館のコーラを飲んで、その氷で1週間お腹を下しました。油断はいかなる時も禁物です。
- 持っていったほうがいいものは?
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胃腸薬、下痢止めは必須です。また、風邪薬や常備薬も持ち歩きましょう。何事もなく帰ってこれる人の方が少ないと認識しておくべきです。
- 交通手段は?
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車移動が基本です。近場だとトゥクトゥクでの移動がメインです。タクシーは基本料金交渉になりますが、Uberを入れておくと、目的地まで交渉不要で連れていってくれるのでおすすめです。
まとめ
インドは過酷で、カオスな国です。
異世界を感じたい、ルーティンの日常に飽き飽きしていると言った方にはもってこいの目的地です。
行って人生観が変わったという話もよく聞きます。
私も、世の中こんなテキトーでいいんだ!とある意味肩の荷が降りるような感覚がありました。
もちろん、体調にはくれぐれも気を気をつけて!
死ぬまでに1度は訪れてみたい、そんな国でした。
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